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list 懺悔


墓場の中から毎夜声がする。
墓守たちは恐怖におののき、数日後、墓を掘り返し、棺桶を開ける。
中には髪が真っ白になった死体が。
爪ははがれ、棺桶の縁には無数の引っかき傷が残っていた。

埋葬後、生き返り、文字通り死の恐怖を味わったのだろう。



…と、細かな部分は忘れたけれど、こういった話を聞いたことがある。












「ただいまぁ」



おや?


いつもなら、脱出せんばかりの勢いで飛び出してくるなんこたんたちが来ない。


ぷり江たんのみ、そろそろと近づいてくる。

なんとなく、杞憂があるような顔をして。

チョメ男など、毎夜私が戻るたび、

「はよ座れい!なでれい!」

と言いたげに、私のジーンズをがりがりとひっかく。

そのチョメ男が、今日は来ない。

先日届いた宅急便の箱がよほどお気に召したのね。

ここのところ入りびたりだし…

今日は歓迎してくれないんだね…はっ?!いない!!




走馬灯のように、出勤前の光景が頭を駆け巡る。



その日着るためのお洋服を出すためにタンスを開け、なんこたんたちがそこに入ろうとするため、しばらくそのままにして、飽きた頃に閉める…



今日、私はどうした?閉めたか?




「チョメ男ぉぉぉぉ!!!!」







タンスの一番下の引き出しに、衣類にまみれ、チョメ男はいた。



朝から閉じこもっていたのだ。




「チョメ男!ごめんよ!ごめん!!

許して!!」






さぞ、辛かっただろう。

もしかして正気を失っていないだろうか。

もし…チョメ男が精神に異常をきたしていたとしたら…私は…一生罪を背負って生きる。

私はお前のために一生を捧げる。




「チョメ男…?」




ようやく開放されたっていうのに、


なんでまた引き出しに戻るんだい?!






いつも通りだ。

いつものごとく、懲りないチョメ男だ。


私は安堵のため息を漏らした。



この悲劇の原因を考えてみる。



まず、引き出しを開ける。

そこにチョメ男がすべりこんだのを確認し、急いで着替え、猫トイレを片付け、カリカリを山盛りにし…


朝のバタバタで引き出しを閉めるのを忘れたはずなのに、なぜ閉じ込められてしまったのか。


チョメ男が閉じ込められた引き出しは、タンスの一番下で、他の引き出しより深く、重いため滑車がついている。


自動的に閉まった…というのはあまり考えられない。

常ならば、ちょっと開いていれば自動的に開いてくるのである。

住宅の欠陥…はこの際置いといて。



それではなぜ、引き出しが閉まったのだろう。




「あっ、ぷーちゃんどしたん?」




チョメ男が入った引き出しに入ろうとするぷり江たん。



「ちくしょ~、チョメ男の奴、うらやましぃい~!私も入るぜ!!」



そういわんばかりに、タンスの引き出しの縁に手をかけるぷり江たん。

その瞬間。



がらがらごおおおおっだむっ




引き出しが…閉まった。





恐らく同じことが、今朝起きたのだろう。


そう思ってみれば、毎朝猛烈に後追いしてくるチョメ男が今朝は追ってこなかった。

道理でラクに出る事ができたはずだ。

もう既に、閉じ込められていたのだから。





その夜は謝罪の意味を込め、ひたすらチョメ男を猫かわいがりにかわいがった。

「チョメ男~、ごめんよごめん。恐かったわな~」

いつもと変わらず横柄な態度のチョメ男。

抱っこすれば電灯の紐に猛烈にじゃれつき、なでれば「もっとなでれ!!」の態度。


こいつめ…ちょっと調子乗ってんな。



しかし、そんな思いは数秒後かき消される。




「チョメ男~、肉球みしてみれ」




チョメ男のオレンジ色の肉球が…左手だけ赤くなっていた。




きっと、猛烈にかきかきしていたのだろう。

暗闇の中、恐怖で身も細る気持ちでひたすらに。







許してくれ…いや、許されることではない。






私はお前のために一生を捧げると誓う!!






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【2008/01/28 22:13】 世迷い言 | track back(0) | comment(11) |
comments

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ありがち~(笑)
私もよくシビをクローゼットに閉じ込めたまま忘れます(^▽^;)

閉じ込められたことを怒りつつも
実はちょっと気に入ってたりするんですよね、猫って。
でもそろそろ出ようかなと思った時に出れないことに
慌ててもがき出す・・・・今日一日のチョメ男くんの行動が
容易に想像できますね( ̄ω ̄)(ーωー)( ̄ω ̄)(ーω-)”
【2008/01/29 00:04】 URL | ちゃちゃまんぼう #-[ 編集] |

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なんかチョメ男君の悲劇って
こたつで寝てて、暑いからでなきゃ死んじゃうって思った時に限って
うまくこたつから出れなくて苦しい思いをするのでなんかわかる気がしますww
最初は快適なんですけどねw
【2008/01/29 00:56】 URL | ゆう #tHX44QXM[ 編集] |

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う~む、事故ですね、事故。
でもチョメ男にとっては、理由が何であれ、辛かったでしょう。
ま、大事に至らなくて良かったという事で!
【2008/01/29 19:32】 URL | rail #-[ 編集] |

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チョメ男君が引き出しに入ったら、毎朝ススッと閉めてしまいましょう。(笑)
【2008/01/29 20:07】 URL | けんねる  #-[ 編集] |

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心中お察しいたします。が
果たして一生を捧げる相手が
チョメ男くんでいいのだろうか・・・?
【2008/01/29 21:09】 URL | さんどまめ #-[ 編集] |

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はじめまして。
チョメ男くんは幸せだな~。
【2008/01/29 23:41】 URL | キュンキュン #-[ 編集] |

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へたすると挟まって大変なことになってたかも…
滑車でしまるタンスは要注意ですね…
【2008/01/30 05:54】 URL | KKMD #-[ 編集] |

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私、裏ん家のシロを、洗濯場に一晩閉じ込めちゃった事があるわ。
彼女はこの辺の女帝様だから、落ち着き払ったものだったけれど・・・。

チョメ男君は・・・大丈夫。
きっと、マ・マゾだから大丈夫。
その内、
「俺を閉じ込めろ!!今度は2晩位閉じ込めろ!」
と催促するようになったりして・・・。
【2008/01/30 13:19】 URL | たけをちゃん #-[ 編集] |

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チョメ男ーー!!ww
タンスの中に一人でいたんですねぇ!!

って。wwかなり閉じ込められていたはずなのに
またタンスへ戻るのですか?!ww

ってぷり江たーん!!wwぷり江たんミラクルを起こしたのですね。ww

あぁ。チョメ男たん、必死に開けようとしていたのですね(>_<)
やっぱり怖かったんですね。

チョメ男くん…いいなぁ~ww何て。ww
【2008/01/30 22:47】 URL | さぁ。 #-[ 編集] |

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何か、その気持ち凄い分かります(ノ∀`)

家のニャンコも良くクローゼットに閉じ込められる子なんです。
【2008/01/30 23:29】 URL | 2day #-[ 編集] |

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閉じ込められた(?)のにその場所を気に入るとは…何たる豪胆さw

猫ってそう言う所がありますよね。
外をじーっと見てるから、「外に出たいのか?」と思って戸を開けても出なかったり…^^;
そんな気まぐれな所にひかれてしまうのもまた事実なのですが(苦笑)
【2008/01/31 00:43】 URL | じぇふ茶 #-[ 編集] |
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